ペットとの暮らしは、私たちの生活に癒しや楽しみをもたらしてくれます。
しかし、いざ「ペット可の賃貸物件」を探そうとすると、想像以上にハードルが高いことに気づく人も多いのではないでしょうか?
「ペット可」と書いてあっても、実は制限が多かったり、追加費用が発生したり、住んでからトラブルに発展するケースも少なくありません。
本コラムでは、ペット可物件の選び方から注意点、快適に暮らすためのマナーまで、後悔しないためのポイントを丁寧に解説していきます。
なぜペット可物件は少ない? その背景

賃貸市場における「ペット可物件」は、全体の約10〜20%程度と言われています(地域によって差あり)。これはオーナー側の以下のような懸念が影響しています:
- 原状回復にかかるコスト(壁・床の傷、においなど)
- 鳴き声や足音による近隣トラブル
- 共用部分の汚れやマナー違反のリスク
そのため「ペット可」とされていても、実際には制限つきの「条件付き可」であることが多く、飼える動物の種類や大きさ、頭数にルールがあるケースが一般的です。
「ペット可物件」の落とし穴とチェックポイント
◇ 1. 「犬はOK、猫はNG」のケースに注意
ペット可物件の多くは小型犬限定で、猫はNGという場合があります。
これは、猫が壁や柱を引っかく、マーキングによるにおいが残る、脱走リスクが高いなど、管理が難しいとされるためです。
▶ 内見や契約前に必ず「猫も可か?」を明確に確認しましょう。
◇ 2. 飼育できる頭数・種類の制限
- 小型犬1匹のみ
- 成犬時の体重10kg以下まで
- 「室内飼育のみ」が条件
このように、条件が細かく設定されている場合も多いです。
特に多頭飼い希望の場合は、オーナーまたは管理会社に事前相談することが必須です。
◇ 3. ペット飼育による追加費用
ペットを飼う場合、以下のような費用が追加でかかることがあります。
費用項目 | 内容例 |
---|---|
ペット飼育敷金 | 1ヶ月〜2ヶ月分追加(退去時の修繕費用として) |
礼金や更新料の増額 | 通常より0.5〜1ヶ月多く設定されるケースも |
退去時クリーニング費用 | 通常よりも高額(消臭・消毒費用を含む) |
物件によっては「ペット共生型物件」として、ペット費用を家賃に含んだ明朗なプランを提示してくれることもあります。
◇ 4. 近隣住民との関係性
ペット可であっても、全戸がペット可ではない物件も多くあります。
つまり、「自分の上下左右の部屋はペット不可」である場合、鳴き声や足音がトラブルの火種になる可能性も。
内見時には「上下左右もペット可か?」を管理会社に確認し、防音性も要チェックです。
◇ 5. ペットのための設備や周辺環境
本当に快適な暮らしを考えるなら、室内だけでなく物件周辺の環境も重要です。
- 近くに散歩できる公園や歩道があるか?
- 動物病院、ペットショップ、トリミング施設の有無
- 物件内にペット用足洗い場やリードフックなどの設備があるか?
特に「ペット共生型マンション」は、ペットに配慮した設計になっているため、積極的に検討したいタイプです。
ペットと快適に暮らすためのマナーと心がけ

ペット可物件とはいえ、「他の住人と共に暮らす」空間であることに変わりはありません。トラブルを避けるためには、飼い主としてのマナーと配慮が不可欠です。
◇ 鳴き声・騒音対策
- 留守番中に吠える犬には防音マットやクレートトレーニングを
- 猫の夜間の運動対策に「爪とぎ対策マット」や遊びの工夫を
- 床には滑り止めや防音マットを敷くことで、足音を軽減
◇ 共用部分ではリード必須+排泄NG
- エレベーターや廊下では必ずリード装着・抱っこが基本
- 共用部分で排泄をさせない
- 抜け毛やよだれ・においの対策を
ペットを飼っていない人も共用するスペースなので、常に周囲への配慮が求められます。
◇ ゴミ出し・におい管理
- ペットシーツ・猫砂などのにおい対策は二重袋+消臭剤
- ゴミ出しの日程を守り、ゴミステーションを汚さない
- ベランダでのブラッシングやにおいの出る洗濯物の干し方に注意
◇ 近隣への挨拶・関係づくり
ペットトラブルが起こった際、日頃の印象や関係性が大きく影響します。
入居時の簡単な挨拶や、騒音が発生した時の一言があるだけで、トラブルを未然に防ぐことができます。
物件選びを失敗しないためのチェックリスト

以下の項目は、物件選びの際に必ずチェックしておきたいポイントです:
✅ 犬・猫どちらがOKか?(種類・頭数・サイズ制限)
✅ ペットによる追加費用(敷金・礼金・家賃)
✅ 周囲の住民層(ペット可が多い?)
✅ 防音性・においがこもらない構造か?
✅ 散歩や通院に便利な周辺施設が揃っているか?
✅ 室内にペットが快適に過ごせるスペースがあるか?
可能であれば、複数のペット可物件を比較検討し、「条件」「環境」「設備」のバランスを見極めることが重要です。
まとめ
ペットとの暮らしを守るのは「住まい選び」から
「ペット可物件だから大丈夫」と安心するのではなく、
ペットと人、双方が快適に暮らせる環境かどうかを、飼い主自身が責任を持って見極める必要があります。
ペットも家族の一員。だからこそ、物件の条件・ルール・マナーをよく理解し、自分たちの暮らし方にあった住まいを選ぶことが何より大切です。
少し手間をかけてでも、ペットがのびのび過ごせる場所を見つけてあげれば、毎日の生活がもっと豊かで幸せなものになるはずです。
