「節約のために自炊を始めたけど、結局コンビニに逆戻り」
「冷蔵庫の中、いつの間にか賞味期限切れの食材だらけ」
「帰宅してキッチンを見るだけで、やる気が失せる…」
こんな経験、ありませんか?
頑張ろうと思って自炊を始めたのに、なぜか続かない。
でもそれ、あなたの意志が弱いわけじゃないかもしれません。
実は、自炊が続かない理由の多くは「キッチン環境」にあります。
今回は、「自炊が続かないのはキッチンのせいかもしれない」という視点から、よくある賃貸キッチンの問題点と、快適なキッチンを選ぶためのポイントをご紹介します。
自炊が続かないのは“性格のせい”ではなく“環境のせい”

自炊が続かない人の多くは「時間がない」「片付けが面倒」「料理が楽しくない」と感じています。もちろん忙しい日々の中で自炊を続けるのは簡単ではありませんが、その裏には キッチン環境が不便 という要因が隠れています。
例えば、コンロが1口しかないと「同時調理」ができず、炒め物と汁物を作るだけでも倍以上の時間がかかります。作業スペースが狭いとまな板を置くだけで手一杯になり、切った具材の一時置き場すらありません。収納がなければ調味料や器具が出しっぱなしになり、料理する前から散らかった状態でやる気を削がれます。
つまり「自炊が続かない」のは、決して根性やモチベーションの問題ではなく、 効率の悪いキッチンが生活習慣を阻んでいる のです。
自炊が続かないキッチンの特徴

1. コンロが1口しかない
一人暮らし用のワンルームや1Kに多いのが「1口コンロ」です。実際に使ってみると、これがかなり不便。お味噌汁を作っている間は炒め物ができず、麺を茹でている間はソースを温めることもできません。結果、調理時間が長くなり「自炊は面倒だ」という印象につながってしまいます。
2. 作業スペースが狭すぎる
シンクとコンロの間が10cmほどしかない物件も珍しくありません。包丁を使うスペースがなく、結局まな板をシンクの上に無理やり渡して使うことに…。狭い作業スペースは料理中のストレスを増やし、片付けも大変になります。
3. 収納が少ない
キッチン下の収納が浅かったり、吊り戸棚がなかったりすると、調味料や調理器具を置く場所が足りません。結果的に調理台に物があふれ、料理前から散らかっている状態になりがちです。こうなると「今日はやめておこう」と気持ちが萎えてしまうのです。
4. 換気が悪い
ワンルームにありがちなのが「換気扇のパワー不足」や「キッチンに窓がない」ケース。少し炒め物をしただけで部屋全体に油の匂いが広がり、翌日まで残ることもあります。この不快感が「料理したくない」という心理に直結します。
5. 照明が暗い
意外に見落とされがちなのが照明。キッチンが暗いと食材の色味が分かりづらく、作業効率も下がります。「料理が楽しくない」と感じる要因の一つです。
自炊を続けるための工夫(今すぐできる改善策)

すぐに引っ越しはできなくても、工夫次第で自炊が続けやすい環境をつくることができます。
- 作業スペースを増やす
シンクやコンロの上に渡せる「まな板ボード」や「レンジ上ラック」を使うと、一気に調理スペースが広がります。 - 収納を補強する
突っ張り棚やマグネット式のラックを使えば、調味料や調理器具をスッキリ収納可能。片付けやすさは自炊継続に直結します。 - 調理家電に頼る
電子レンジ調理器や電気圧力鍋を活用すると、コンロが1口でも同時調理がしやすくなります。 - 明るさを確保する
キッチンが暗い場合は小型のLEDライトを後付けするだけでも、料理のしやすさが格段にアップします。 - 匂い対策をする
換気扇と併用してサーキュレーターを回したり、調理後すぐに窓を開けるなど、匂いを残さない工夫も有効です。
物件選びで“自炊が続くキッチン”を見極めるポイント

次に引っ越す際は、ぜひ以下のポイントをチェックしてみてください。
- コンロの数
2口以上あると圧倒的に調理効率が上がります。 - 作業スペースの広さ
シンクとコンロの間にまな板を置けるかどうかは重要です。 - 冷蔵庫置き場の位置
キッチンから離れていると、料理の動線が悪くなります。 - シンクの広さ
小さすぎるシンクは洗い物が大変。大きめのシンクはそれだけでストレスが減ります。 - カウンターキッチンや独立型キッチン
開放的で料理が楽しくなるため、結果的に自炊が続きやすくなります。
まとめ

自炊が続かないのは、決して「自分がズボラだから」ではありません。
その多くは、狭くて不便なキッチン環境が原因です。
コンロが1口しかない、作業スペースが狭い、収納が足りない…。こうした環境では、どんなに意気込んでも自炊を習慣化するのは難しいのです。逆に言えば、キッチンを工夫したり、次の部屋探しでキッチン条件を重視すれば、驚くほど自炊が続くようになります。
食費の節約や健康管理はもちろん、料理をすることで暮らしそのものの満足度も大きく変わります。次に物件を探すときは、ぜひ「自炊が続けられるキッチンかどうか」という視点を持ってみてください。きっと毎日の生活がより豊かで快適になるはずです。