敷金礼金とは

敷金とは、賃貸契約時に入居者が大家に預ける保証金で、退去時の原状回復費用や家賃滞納の補填に充てられます。通常は問題がなければ一部または全額が返金されます。一方、礼金は「部屋を貸してくれてありがとう」という謝礼金で、契約時に大家に支払いますが、返金はありません。敷金・礼金はどちらも家賃の1~2ヶ月分が一般的な相場で、賃貸の初期費用を大きく左右します。近年は敷金・礼金がゼロの物件も増えていますが、契約内容や退去時の費用に注意が必要です。
主な特徴
- 謝礼金の役割:「部屋を貸してくれてありがとう」という意味の謝礼。
- 返金なし:契約時に支払い、返ってこない費用。
- 金額の目安:家賃1〜2ヶ月分が一般的。
- 地域差あり:礼金がない地域や礼金ゼロ物件も増えている。
- 保証金の役割:退去時の原状回復費用や家賃滞納に充てられる預かり金。
- 返金可能:問題がなければ一部または全額が返金される。
- 金額の目安:家賃1〜2ヶ月分が一般的。
- 契約時に支払う:入居時に大家へ預ける形で支払う。
メリット
賃料設定が安い物件もでてくる

- 退去時の費用に備えられる
→ 修繕費やクリーニング代が敷金から差し引かれるため、急な出費を抑えられる。 - 安心して住める
→ 敷金があることで、トラブル時の対応(例:設備破損など)もスムーズになる場合がある。 - 信用の証になる
→ 敷金を払うことで大家に「支払い能力がある入居者」と認識され、入居審査に通りやすくなることも。 - 優良物件に入居できる可能性がある
→ 礼金を設定している物件は、オーナーがしっかり管理しているケースが多く、安心して住める物件が多い。 - 競争率の高い物件を選べる
→ 礼金がかかることで応募者が分散し、人気物件に入居できるチャンスが増える。 - 礼金無し物件と比べてトータルコストが安くなる
→ 礼金があることによって賃料が相場より安く設定されるケースも多くお得になる事も多い。
デメリット
敷金・礼金無しで探すと物件数が限られてしまう

- 初期費用が高くなる
→ 家賃1〜2ヶ月分を預けるため、引越し時の出費がかさむ。 - 全額返金されるとは限らない
→ 退去時に「通常損耗」でないと判断されると、想定以上に差し引かれる可能性がある。 - 返金トラブルのリスク
→ 敷金返還をめぐるトラブルは多く、オーナーとの認識違いで揉めるケースも。 - 完全に戻らない出費
→ 礼金は**「お礼」なので返金されず、実質的にお金を“捨てる”ことになる**。 - 相場が不明瞭なこともある
→ 礼金の金額はオーナーの裁量により異なり、妥当性の判断がしにくい。 - 物件選びの幅が狭まる可能性
→ 礼金が高い物件は、予算オーバーで選択肢から外れることも。
まとめ
賃貸物件を契約する際に発生する初期費用の代表的な項目です。敷金とは、家賃の滞納や退去時の修繕・原状回復費用に備えて、大家に預ける保証金のことです。通常、契約終了時に問題がなければ一部または全額が返金されます。一方、礼金は部屋を貸してもらう「お礼」として支払う費用で、契約後に返金されることはありません。
どちらも家賃の1〜2ヶ月分が相場とされており、入居時の大きな出費要因となります。敷金があることで、退去時の金銭的負担を軽減できるメリットがありますが、トラブル時には返金されないこともあります。礼金は支払いが無駄に感じられる場合もありますが、礼金のある物件は管理が行き届いていたり、良質な物件であるケースも多いです。
近年では「敷金・礼金ゼロ」の物件も増加していますが、初期費用が抑えられる一方で、退去時に別途費用が発生したり、条件が厳しいこともあるため、契約内容の確認が重要です。